先週の火曜日におばあちゃんが亡くなった。


幼稚園に入る前の春に、父方の祖母が亡くなって以来、ありがたいことに私は身近な人の死に出会うことがなかった。
おばあちゃんとは年に数回会うくらいだった。だからなのか正直、いまだにいないとゆう実感がわかない。

一年ほど前におばあちゃんが倒れたときは焦ったし戸惑いもしたけれど、いなくなるなんて思えなかった。


今年に入ってから何度か容体が悪くなって、母は喪服を用意しておいてと言った。
それでも用意する気になれずにいたけれど、今月ようやく喪服を買った。


桜が咲く前におばあちゃんは亡くなった。

去年の同じ頃入院中の病室で、今年は無理だろうから来年は桜を見せてあげたいと、ぼんやり思ったけれど、叶わなかった。


何度か泣いたけれどそれでもかなしいとかさびしいとかじゃなくて、いまだに説明できない気持ちのままだ。

いつかわかるのかなぁ、わかんないままでもいいや。